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ゲームの感想とか

戦国無双〜真田丸〜クリアしたので感想

戦国無双真田丸〜(Switch版)クリアしました。ガチ名作でした。


戦国無双 ~真田丸~  - Switch

戦国無双 ~真田丸~ - Switch

  • 発売日: 2017/11/09
  • メディア: Video Game


これの前に同じコーエー産の「遙かなる時空の中で7」をプレイしていて、その真田幸村ルートが"本気"を感じる凄い出来だったため、コーエー真田幸村解釈に興味を持ったのがプレイしたきっかけです。
結果、本作も"本気"でした。コーエー真田幸村が好きだ…。


以下ネタバレありの感想です。


まず、無双シリーズ自体初めてプレイしました。私はゲームは好きですがアクションは不得意なため無双シリーズも今まで触ってこず、だけど食わず嫌いしていたのがもったいないくらい超面白かった。アクションが苦手なこと自体は変わってないけど、難易度を「やさしい」にすれば基本的にYボタンを連打しながら戦場を爆走してるだけで事なきを得た。
ともすればヌルゲー化してつまらなくなりそうなものだけど、次々と出てくるミッションをクリアしていったり、「次の一手」に繋げるために「手柄」を達成すべく考えながらプレイするのがとっても楽しかったです。手柄が達成できないとかなり悔しかったり。この、何も考えないで進められる(Yボタン連打ダッシュ)のと考えながら進めていく(ミッション、手柄)バランスがちょうど良くて、本っ当〜に面白かった!
クリアする頃にはアクションにも少し慣れたので、次プレイすることがあれば難易度を上げてやってみたいです。


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多分他の無双シリーズには無い要素なのかな?と思われる城下町システム、これが良かった!(関係ないけどFE風花雪月の探索パートは絶対にこのシステムをベースにして作ったと思う)
最初の拠点となる真田本城はまあまあ田舎で、釣りができたり作物を育てられたり謎の地蔵がいたり、こじんまりとした雰囲気のいい村感が出ていました。
ストーリーを進めると上田城が拠点になりますが、これが真田本城に比べると立派で、出世したなぁ〜!と感じました。「真田」が大きくなっていることを拠点が大きくなることで実際に体感できた。でも雰囲気そのものはあんまり変わらなくて、釣り・作物・地蔵はここでも健在。
更にストーリーを進めると大阪城が拠点になるんだけど、大阪城、めちゃめちゃ都会!多分いきなり大阪城のマップを見せられても「ふーん」って感じだと思うんですが、真田本城上田城って順に見せられてるから大阪城の都会ぶりがよくわかる。NPCの数も多いし、無駄によろず屋がいっぱいある。なのに釣り・作物・地蔵は無くて、洗練されてるけどどこかあたたかみに欠けるような都会感をうまく演出している。今までの真田本城上田城とは明らかに違う場所。
幸村は人質という立場で大阪に来てるので、知らない人ばかりの都会にいきなり放り出される不安感が城下町システムによってすごく伝わってきました。そんな不安感の中で、茶々様と再会し、三成達と出会うのです…。


本作のストーリーは真田昌幸の若い頃(真田幸村の誕生)から始まり、幸村の生涯を史実をベースにフィクションを混じえて追っていくものです。このフィクションのメインとなる部分が幸村と茶々様の関係なんですが、これがもうすっごく良かった。

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二人は幼い頃、ちょうど本能寺の変があった時に安土で運命的に出会い、共に落ち延びます。その時茶々様に言われた「泰然となさい」という言葉をずっと覚えていることからも、その出会いが幸村にとって印象的な出来事だったことがわかります。
そして大阪で二人は再会することになります。この幼い頃に共に危機を乗り越えた相手と大人になってから再会するっていうのがベタだけど良くて…ドラクエ5かな?

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幸村が大阪に行ってからまるまる1章全く合戦がなくて、茶々様と交流したり盗賊退治したりするだけの期間があります。日常回です。
合戦が面白いのでこの章は正直ちょっと退屈なのですが、この退屈な日常こそがかけがえのないものであったと後になって効いてきます。終盤に進むにつれ状況が悲惨になればなるほど、茶々様とのんびり過ごした大阪での日常が懐かしく思えてくるし、幸村が守りたいものはまさにあの日常だったんだと、だから西軍についたんだと、非常に納得感のあるストーリー展開になっていました。

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他の無双キャラクターがそうであるように茶々様もまた実在の人物をモデルにした架空のキャラクターなので、淀殿にはならずずっと茶々様のままで、ずっと幸村の姫様でした。
幸村はずっと茶々様を守るために戦っていて、茶々様もまた幸村を落ち延びさせようとしたり、お互いに特別な相手であることが伝わってきた。最後に幸村が茶々様に「この戦が終わったらどこに行きたいですか?」と問いかけるのがとても好きです。あたたかい所に行ってのんびりしたいです、などと話すんだけど、それがかなわない願いであることをこの時既に二人は知ってるんですよね……そしてこれが今生の別れとなることも……。


ゲーム序盤〜中盤はとにかく面白くて夢中になってストーリーを進めていましたが、秀吉が死んだあたりで、もしかしなくてもゲームクリア=幸村の死だな?と気づき、進めるのが辛くなりました。ゲーム自体はやっぱり面白いので進めたい、でも進めれば進めるほど幸村の死に近づくというジレンマ。
序盤でも仲間の討死はあったのですが、ある程度キャラに思い入れの出てきた終盤での仲間の死はやはり辛く、特に副戦場の関ヶ原ではメンタルがボロボロになりました。三成を操作していたのですが、大谷吉継、討死!島左近、討死!と次々とテロップが入ってその度に三成が悲しそうな声をあげるので……でもそんな辛さも良さであり……。関ヶ原では福島正則に佐吉って呼ばれた時もウワァー!!!!!となりました。
最後の戦いで高梨内記が討死した時が一番泣いたかもしれません。昌幸の時代からず〜っと一緒に戦ってくれた優しいおじさん…最後まで幸村のそばにいてくれて本当にありがとう…。
終盤の展開は本当に熱く、単騎で敵陣の中を駆け抜ける幸村はすごくかっこよかった。大阪夏の陣から終章までプレイしながらずっと泣いてた。ゲームしながらここまで泣くことはあんまりないのですが、遙7の幸村にも相当泣かされたし、コーエー真田幸村には的確にツボを突かれます。


エピローグとしての終章もとても良くて、ストーリー全体を通して一本の映画のようでした。終章の終わり方完璧かよ…。
ストーリーの良さとゲームシステムの面白さは必ずしも比例しないものですが、このゲームはどちらも高クオリティで、素晴らしい良作でした。出会えて良かったゲームのひとつとなりました。


最後にお気に入りのキャラについて語って終わります。


真田幸村:大好き。一番好き。誕生から死までその生涯を全部見せてもらったから思い入れが半端ない。かっこいい。最高。

茶々様:大好き。超かわいい。戦闘でのセリフがいちいち高貴なので操作するのが楽しかった。幸村の姫様。最期まで高貴だった。

真田昌幸:昌幸をメインで操作していた期間もそこそこ長いのでこの人にもかなり思い入れがある。真田一族の中で一番イケメン。

真田信之:幸村と分け合った六文銭、エモの極み。終章が信之視点だったのがすごくよかった。助演男優賞。嫁(稲姫)がかわいい。

くのいち:幸村に感情移入しまくってプレイしてたから、くのいちちゃんが幸村を慕ってくれるのがすごく嬉しかった。くのいちちゃんだけは絶対最後まで一緒にいてくれるんだろうなという安心感があった。

佐助:最初露骨に感じ悪かったんだけど、スパイ→幸村の忍び、の変化の描写がとっても良かった。もう一人の主人公みたいな描かれ方してた。くのいちちゃん同様佐助だけは最後まで一緒にいてくれる…と思ってたのに…まさかの展開に強いショックを受けた。

徳川秀忠:この人めっちゃ良いキャラだった!!東軍サイドのMVPあげたい。信之との友情の育み方最高でした。好き。


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幸村かっこいい……本当に面白かったです!